赤木沢溯行96年9月31E齊藤費用 上野-->富山 急行能登 7500 富山-->五百石 地鉄 670 五百石-->折立 タクシー (15,500+1700)/3 薬師峠天場代 2泊 1,000 折立--->有峰口 バス 2,100 有峰口-->富山 970 富山-->東京 長岡まで特急、長岡から新幹線 12,700 計 30,670 高い!! ・ 記録 ・ 9月12日 天気晴れ 8:50 折立発 10:10 1860m 11:00 1930m 12:08 太郎小屋 13:00 薬師峠テント場設営 ・ 9月13日 天気曇りのち雨 5:00起床 6:00テント場発 7:00薬師沢途中ベンチ 7:50薬師沢小屋 靴修理 渓流足袋に換える 9:25赤木沢出会い 10:35 立て15m滑め滝上 11:50 源流草付き 12:55 赤木岳・北の俣間 14:30 帰幕 ・ 14日 雨のち曇り 4:30起床 6:20撤収出発 7:35 1870m 8:25 折立 ・ 11日23:58発能登で上野発通勤客で満席。熊谷でやっと1ボックス確保。12日富山で有峰口まで切符を買おうとしたら折立までのバスは金土日祝のみだけだから五百石か上滝からタクシーに乗ると良いと言う。五百石から2人組と相乗りで折立へ。北陸電力がダム建設時に道を造ったそのつけ回しを未だに払うトンでもなくひどい凸凹状態の有料道路料金1700円込で17200円。滅茶高い!一人だったらと半分ホッとするやらあきれるやら。天気は良く太郎まで3時間ちょいで着く。薬師峠に二泊分の天場代千円を払い、峠に設営。テントは二張りだけだった。あくる朝は曇り天気は何とか持ちそうだ。ピカピカの立派に整備された木道を薬師沢小屋に向う。途中登山靴のコバを取られてとうとう靴(ローバー・チベッタ)が壊れてしまった。学生時代から20ン年履いた靴が。グッスン。小屋で渓流足袋に履き換え、修理具を借りて応急措置をしたあと上の廊下に入る。さすがに水量が多く黒部の本流の威厳が有る。おもに左岸を辿り、所々で徒渉する。偽の巻き道が幾つか有り、無駄骨を折らせる。よっぽどの所以外はザブザブ徒渉した方が早い。と言う内にゴルジュのへつりが連続し、結構緊張する。その後しっかりした本物の巻き道が出てくる。これは間違えようがない。赤木沢出合いはゴルジュになっていて出合いの滝を登りたい人は泳ぐしかなさそう。左岸を巻いて降りたところが赤木沢の綺麗な滑め床。赤木沢は評判通りの明るい沢で好感が持てる。時折ポツポツと雨が降るがさほどではない。上流には何段かの滝も見える。ここ迄来たら上に抜けるだけと気合を入れ、水流も少なくなった沢を気持ちよくフリクションを利かせて登る。淵を持った滝が二つばかり有るが、よく探せば巻き道が見つかる。結構滝に近づいた所にあって、これまた気持が良い。雨が継続的になる。滑め滝がいくつかあって、今度は大きな垂壁に音を立てて飛沫を上げる大瀧に出会う。左岸のブッシュの小尾根に少し隠れているが堂々たるもの。その小尾根に付けられた巻き道をブッシュを掴んで登り、トラバースすると滝の上。水流が大分減り二股に出るが、水量3:2で少ない右側がルート。2万5千図ではこの上にも滝があるが、ままよとそちらに入る。赤木岳と赤木平の鞍部を目指す感じである。滝は出てくるが皆難なく越せる。すぐに源流の様相を呈して来て、どんどん上がる。途中から草付きに出て赤木岳を目指すが、高度が上がると風が出てきて濡れた衣服にはこたえる。稜線に出ると黒部側からの風が情け容赦なく体温を奪っていく。北の股を越える頃には歯の根が合わず、ひたすら太郎への道を急ぐ。バタバタはためく薬師峠のテントにもぐり込んで焜炉を空だきするが、震えが止まらない。この夜は一晩中がたがた震えて一睡もできず下着を着る。夜半には風が止み、14日は雨の中撤収。9時のバスに間に合うように往路を駆け降りる。折立では天気恢復。やはり太郎から降りた人と話をすると、薬師では雪が降ったそうである。寒かったわけだ。帰りのバスは2.1k円。 |