南ア縦走・三伏峠〜光岳 記録:高木

日程:2002年8月25日〜9月2日
場所:南アルプス・三伏峠〜光岳
メンバー:SD3國井(L) SD3高木(SL) 理工1年河内 SD修士1秋山

記録(概要とタイム)+文
・予定より早い下山について
 予定していた荒川小屋での停滞については、予想していたよりペースがでて疲れも
なく、また三伏峠から荒川小屋まで一緒であった単独行の人から、携帯の天気予報を
きき、休養停滞後の百間洞への移動日が雨と思ったため、百間洞へ停滞日を移った。
 予定していた聖平の停滞日は、停滞日のズレにより効果的でなくなり、なくした。
 
 茶臼小屋への移動日は、荷が軽くなったためか、ペースがあがり、また距離が短い
ため相談の結果、光小屋まで進むことにした。
  よって、2日早い下山となった。

8/25 高木の荷は28kg(飲料水2L含む)ぐらい
 22:00八王子集合後、相模湖に移動し、コンビ二に寄って分担忘れの食料を買い、
     観光所案内所前で駅寝
8/26 曇り
 5:26一番早い電車で発 大月、甲府、岡谷で乗り換え
 11:30ゲート着 晴れ 11:40発 林道歩き
 12:18登山口着 コースを記入し 12:32発
 13:20 2060m辺り 13:27発 
 14:20水場手前 14:30発
 15:18塩川との分岐を過ぎ少し登ったところ その後15:50峠小屋着
8/27 晴れ
 4:00ちょっと過ぎ、起床 5:15発
 5:55烏帽子手前のピーク 6:03発
 6:45前小河内岳 6:54発
 7:36小河内岳(荒川三山見えず) 7:55発
 8:43 2599m付近 8:56発
 9:46板屋岳への登り2580m 10:03発
 11:00高山裏避難小屋着
8/28 晴れ 上の視界は悪い
 3:40起床 4:50発
 5:34トラバース中の下り 5:44発
 6:26 2650m辺りの潅木の中 6:35発
 7:25 2910m風強い 7:36発
 8:45中岳避難小屋 視界悪い 9:00ピストン発
 9:58悪沢岳 ガスの中 10:15発
 11:02中岳避難小屋 11:23発
 12:00 2780m 12:15発
 12:45荒川小屋着
8/29 快晴
 3:30起床 4:55発
 5:40 2800m 大聖寺平超えてすぐ 5:50発
 6:44小赤石岳手前50mくらい 6:55発
 7:21赤石岳 8:05避難小屋発
 9:00百間平前のピーク 9:10発
 9:55百間洞山の家着
8/30 休養停滞 快晴
 午前中2時間ほど、小屋番の手伝いでテントサイト作り
 5:00頃小屋にてとんかつを大量に食す
8/31 快晴
 4:00起床 5:15発
 5:56稜線手前 6:05発
 6:53中盛丸山を超えコル 7:05発
 7:59兎岳 8:15発
 9:01コルのちょっと上 9:11発
 9:55聖手前 10:05発
 10:35前聖着後、奥聖往復 11:25発
 12:04小聖 12:15発
 13:00聖平小屋着
9/1 快晴(茶臼の分岐まで河内先頭)
 4:00起床 4:55発
 5:35 2561前 5:50発
 6:37上河内岳手前のピークを少し下る 風強し 7:04発
 7:20上河内岳ピストン場に付き往復 7:52ピストン場発
 8:53ピストン場から少し道を外し、茶臼分岐着
    隊用に2L水を汲みにいく(秋山、国井) 9:24発
 10:14希望峰手前 10:24発後、
  河内を残し、仁田岳往復 10:55発(希望峰)
 11:50易老岳手前 12:05発
 12:55稜線との分岐(三吉平) 13:10発
 13:55 2470m 14:05発
 14:25 光小屋着 その後、小屋泊まりの単独行の人に
  明日易老渡から乗せてもらうことになり、光岩往復
9/2 快晴
 2:00起床 2:48発
 3:40三吉平 3:50発
 4:45途中道を外すが易老岳 5:00発
 5:51 1950m 6:00発
 6:48面平1460m 7:00発後すぐに、
   5:00に光小屋発の単独行の人に抜かれる。途中高木が先を行き
 7:50易老渡 高木着 8:04易老渡着 10時頃平岡につく。
 高木の荷19.5kg(水なし)

南アルプス総括
 当初、南アルプスを北から南へ(北岳から畑薙まで)の計画が、メンバスケジュー
ルと1年生の体力(八ヶ岳で知る)から、この山行にいたった。
 初日の駅寝は観光案内所の前でした。ここは明るく、またトラックが留まったり、
キャハキャハ話しこむ人々のため、騒がしい。秋さんは一睡もできなかったらしい。
秋さんと河内くんは硬い椅子の上で寝ていたが…。
 早朝の出発も、甲府辺りからは通学の時間(たぶん始業式)で、いつのまにやら高
校生で込み、岡谷からは静かになった。一昨年と同じくタクシーでコンビニにより、
今度は塩川でなく、鳥倉林道へ。秋さんはコンビニでタイガーズマークのペットボト
ルを仕入れていた。ところで、前回とちがい、閑散とした感じはない。予想外の人で
ある(前回は高山裏から聖平まで人と遇わなかった)。どこぞのオバさんが上でどこ
ぞの大学生に追いつくね、などとすれ違いざまにいうが、我々のペースはひたすら遅
いのだった。峠で高木と国井が水汲み後、河内くんが水汲みに向かうが、場所がわか
らないと帰って来たりもした。
 高山裏で、高木はかりん糖をムシャムシャ食っていると、小屋番のオッサンにテン
トを建てろと急かされた。この人、光小屋のはっぴに黒いサンダル。小屋番らしい格
好。水汲みはいつものように’大貧民’で決めた(河内くんと国井)。
 悪沢は前回、雨で上れなかったため、登れて満足であるが、視界が悪く展望はな
かった。こんな天気もこの日だけで、今回の山行自体は晴れ続きであった。
 悪沢の停滞は、三伏から一緒の単独のオジさんからの天気予報の情報で百間洞のに
移すことにしたが、なんせ三伏で受信した天気予報であり、精度は低く実際は雨など
降らなかった。
 百間洞の停滞日、午前中に小屋のまえでトランプをしていると、小屋番に手伝いの
誘いを受け、お礼を期待し手伝うことにした。2時間のテントサイト作りであった
が、このお礼は小屋名物の行動食ソーダブレッドか夕食とんかつでしてくれると言
い、相談の結果、とんかつとなった。枚数は100枚までいいというものだから、みん
な頭がおかしくなったのか大量に注文した(秋さん3枚、他4枚)。当然この食事は苦
しいものとなったが、小屋で食事をとり、テレビをみたり、元ちとせを聞くのはぼく
らにとって、珍しい体験だった。
 聖の下りは快調で、八と比較すると、ステック(河内くんの個人装備)の威力に大
いに感動した。しかし、登りにも下りにもステックをたよりすぎるのは、みんな疑問
であり、茶臼への日は、ノーストックでいってもらい、さらに結構、進路に集中が足
りないようで先頭を行かせることにした。ところで、前回と違い、雨がないから、聖
平小屋横の小川は枯れ、水浴び部隊は残念。来る前からあった台風15号は朝鮮半島
にそれ一安心であった。
 茶臼分岐まできて、光小屋へその日中にいくことになるが、上河内岳の下りは変に
道を外れてしまった。この日のアップダウンは本当に長かった。しかし、報われたの
は、単独行の人の車に易老渡から乗せてもらえることになったことであった。
 朝2:00起きとなり、最後はへばっていたらしいが、河内くんはよくがんばってくれ
た。今回はみんなより軽くしたり、ストックを持ったりしていたから、今後はもっと
体力をつけ、ストックに頼らず下れ、かつ計画の練りかたから読図からレベルアップ
してもらいたいものである。それにはもっと山行を組まないと行けないのかぁ。
                                                  以上


補足:大貧民

秋山です。
現役のみなさんと一緒に荒川岳から光岳までいってまいりました。
ひさびさの縦走だったのと先週の富士山のダメージで膝にきました。

高木の文章中に’大貧民’とあるので補足です。

大貧民(だいひんみん)
トランプのゲームのひとつ。別名大富豪。

プレーヤーにカードをすべて配り、順番に場に出していく。早く手持ちカード
がなくなれば勝ち。

カードの強さは
通常時
3が最も弱く4,5,6,7,8,9,10,J,Q,K,A,2の順につよくなる。
マークの強弱は存在しない。

最初に場に出すカードは特に決まっていないが、2人目は場のカードの法則
に従い、かつそれよりも強いカードを出す必要がある。

例:1人目  ハート5,ダイヤ5 ならば
  2人目は6以上のペアを出す必要がある。

もし2人目が1人目とマークを揃えたら、3人目以降もマークを揃える必要が
ある(これを「縛り」という)

例の場合、もし2人目がハート6,ダイヤ6というように1人目と連番でかつマーク
もそろえたら3人目はハート7、ダイヤ7しか出せない。(通常これを「ゲキシバ」
という)

1人目が場に出せるカードの枚数制限はなく
スペードの3,4,5,6,7のようにマークがそろっていれば3枚以上の
連番で出せる(「階段」という)。ただし2と3は連続しない。

特殊なカード
このゲームはさまざまな地方ルールが存在するためここではKSTACルールでの特殊
カード
を挙げる。

8切 8をだすと場がストップし、8を出したものが改めて1人目として再開でき
る。

3強 3のスリーカードのことで、3が三枚あると最強のカードとなり、これに勝て
るカードは
   存在しない。場の法則に関係なく、いつでも出せる。

革命
ポーカーでいうフォーカード、ストレートフラッシュが場に提出されると「革命」が
宣言できる。
「革命」が宣言されるとカードの強さが逆転し、3が一番つよくなる。

あがり禁止
8切、3強、革命、2(革命時は3)であがることは禁止されている。
もしまちがえたら最下位となる。

順位
4人でゲームを行う場合、
1位 大富豪 2位 富豪 3位 貧民 4位 大貧民
となり、次のゲームではカードが配られた後に上位者が強いカード、ほしいカード
を下位者に要求し、カードの交換を行う。

都落ち
大富豪だった人が次のゲームで1位になれないと「都落ち」となり大貧民になる。

以上です。