KSTAC白馬2008 前山行 記録

○ 期日:2008.7.29(火)〜8.1(金)
○ 場所:遠見尾根・五竜・鹿島槍・爺・種池
○ メンバー:岩永(23M)、宍戸(20M)、山本(23M)

○ 7月29日(火)晴れ、時々曇り ―移動、遠見尾根、五竜山荘―
  柏原新道登山口に7時集合。車1台を置いて、もう1台の車で五竜テレキャビンの
山麓駅へ移動。アルプス平のリフトに一番で乗る。8時半に歩き始める。ほぼ同時に
歩き始めた秋田の五人組とは終始、相前後して行動することになる。よく踏まれた遠
見尾根を辿る。ガスで景色はほとんど見えない。ガイドブックのコースタイムは少し
長めに書いてあるようだ。五竜山荘には13時35分に着く。自炊室でコーヒーを沸か
して飲んだり、花の写真を撮ったりして過ごす。夕方になって五竜の頂上が見えてき
た。

○ 7月30日(水)晴れのち曇り ―五竜山荘、五竜、キレット小屋―
  雲海の上の日の出を写真に収める。五竜もよく見える。小屋から剣は見えないが
毛勝三山は見える。朝食は弁当にしてもらい、朝食と昼食として食べることにする。
5時50分出発。約1時間で五竜の頂上に着く。上の方は岩山の登りであった。すべて
が見える。遠くは富士、八ヶ岳など、近くでは剣がすばらしい。槍や穂高も鹿島槍の
右に見える。景色を堪能して南下する。キレット小屋付近をヘリが何度も旋回して
いる。北尾根の頭、口の沢のコルを越えてキレット小屋には12時45分に着く。
あまりにも早いので小屋の前で時間を潰してからチェックインする。食事前に登攀
用具をぶら下げた若者4人が入ってきた。遭難者の捜索をしている富山県警の救助隊
とのこと。三日前に本人から携帯で救助要請があり捜索しているとのことであった。
この日も時間があったので備え付けの本を読む。

○ 7月31日(木)曇り時々晴れ一時小雨 ―キレット小屋、鹿島槍、爺、種池山荘―
  5時05分、小屋発。小さなこぶを越えると八峰キレットだ。難なく通過。こらから鹿
島槍への登りとなる。途中で朝食。弁当はうなぎ弁当。しかし、名ばかりで美味しく
なかった。この日もヘリが飛んでいる。吊尾根の分岐にザックをおいて北峰を往復。
頂上ではブロッケンが見られた。南峰への登りは急だ。頂上に飛び出すと多くの人が
いた。冷池山荘の少し上にテント場がある。爺の北峰には踏み後が見当たらないので
パス。中央峰と南峰に登る。少し雨がぱらついてきた。
種池山荘に着く頃には雨もやんでいた。13時40分、チェックインをして部屋の寝る
場所確保する。しかし、後ろの人と足がぶっつかる位狭い。お茶を沸かして寛ぐ。テ
ント場は少し南にあったが昔の水場には下れないようにしてあった。この小屋は客層
が違っていていわゆるミーハー的だ。柏原新道も登りやすいし、ここから鹿島槍まで
も歩きやすい。残念ながら、針の木やスバリは見えない。蓮華は大きな山だ。

○ 8月1日(金)晴れ時々曇り ―種池山荘、柏原新道登山口、移動―
朝食は山荘でとって5時40分発。なだらか歩きやすい下りだ。途中、針の木も見えるし、
種池山荘も見えた。8時15分に、秋田の五人組とほぼ同時に登山口の駐車場着。大
町温泉郷で登山本部に下山の報告をする。温泉で汗を流して、五竜テレキャビンの
山麓駅へ移動して車2台でこまくさ荘へ移動する。


(感想)
◆岩永
八峰キレットの通過はほぼ半世紀ぶりだろうか。鎖や梯子が多くなったようだ。
30日の午前中は360度見渡せた。槍や穂高も見ることができた。今回も少し遅れはした
がほぼコースタイムで歩くことができ、楽しい山行ができた。お二人に感謝。

◆山本
後立山連峰を何時かまた歩いてみたいという希望が叶えられた。天気にも恵まれて、
剣を見ながら五竜から鹿島槍へ続く稜線歩きは期待していた以上に快適そのもので
あった。乾いた岩、その間に咲く高山植物の花々、抜けるような青空と山の空気の匂い。
余裕を持った計画だからこそ味わえた贅沢な一瞬一瞬であった。五竜からの素晴らし
い眺望も忘れられない。同行のお二人に感謝。


ガスの鹿島槍南峰、北峰から

ブロッケン、鹿島槍北峰にて

五竜頂上から剣望遠

五竜頂上から槍と穂高

五竜頂上から白馬望遠

五竜頂上にて

山本さんの写真(追加)
http://photos.yahoo.co.jp/ph/yama492kn/lst?.dir=/5dda&.src=ph&.done=http%3a//photos.yahoo.co.jp/&.view=t