旧友と蝶・北穂への山旅         23M 岩永

去年の12月、八ヶ岳の天狗に行った時、次回は5月の蝶・涸沢と決めていた。
2,3ヶ月前、5月12日の週に行くことにしていたが天気を待って15日出発と
なった。前夜は八ヶ岳南山麓の山本山荘に泊めてもらう。
雪の蝶ヶ岳や北穂高岳に登り、槍穂の眺めを堪能し、涸沢小屋のテラスから前
穂や奥穂を眺めながらコーヒーを飲む至福の一時を過ごすことができた。

● 蝶ヶ岳、北穂高岳
● 5月15日(木)〜18日(日)
● 23C山田(CL)、23M山本、23M岩永 
 
5月15日(木)晴れ
5時過ぎ山本山荘発。中沢渡からタクシーで8時頃上高地着。写真を撮りながら
明神、徳沢へ。いよいよ長塀への登りとなる。13日の新雪が残っているが踏み
跡はある。踏み後をはずすともぐってしまう。岩永が遅れたためリーダー命令
で荷物を二人に持ってもらう。三回休んで長塀に着く。木の間から槍・穂が見
える。さらにワンピッチで4時40分、蝶ヶ岳に着く。周りの雪山をカメラに収めて
蝶ヶ岳ヒュッテに入る。客は我々以外に7,8人の1パーティーだけ。薄暗い小屋
で小屋番も無愛想だった。夜の8時頃、我々が追い越した単独行者が小屋に
着いていた。

5月16日(金)晴れ
4時過ぎに起きて、日の出を見る。6時45分発。蝶の槍の手前から横尾へ下る。
樹林の中の急斜面だが、昨日のパーティーの踏み後がはっきりしている。9時半
頃横尾に到着。
壊れた横尾岩小屋を右に見て本谷橋へ。すぐに雪が出てくる。二回休んで涸沢
小屋に2時5分着。この小屋は気持ちがいい。6帖に我々3人だけ。部屋から
涸沢、前穂、奥穂が見える。小屋の前のテラスでコーヒーを飲んで寛ぐ。一人、
白出のコルへと登っているのが見える。スニーカーみたいな靴で、裾を濡らし、
木の杖をついて我々を追い越していった若い外人だ。後で聞いた話だが、さす
がに奥穂に登るのは止められたそうだ。ザイテンの左には雪崩の後も見える。
夕食も美味しかった。おまけに小屋代も予約割引、山岳保険割引で600円引い
てくれた。

5月17日(土)曇り、一時小雪が舞う
7時前出発。ガイド付きの二人の女性が東稜に向けて出かけた。急な雪の斜面
だが足跡はしっかりしている。東稜に向かった3人は滝の上を対岸に渡ったと
ころで、雪が不安定だと引き返してきた。北穂の小屋から大勢下りてくる。中
にはアンザイレンしている人もいる。我々は二回休んで11時過ぎ頂上に着く。
残念ながら前穂と奥穂が時々見える程度。槍の穂先はとうとう見えなかった。
急斜面を慎重に下り、1時45分小屋に到着。小屋に置いていた荷物を詰めて横
尾へと下る。横尾山荘に4時半着。横尾山荘は増築の最中だ。風呂に入る。夕
食時、相席のイギリス人の若いカップルが奥穂から岳沢に下りるという。止めた
甲斐があって翌朝には涸沢往復に変更していた。

5月18日(日)晴れ
6時45分発。スキーを持った連中の後について工事用の橋を渡る。何と!連中
は車で来ていた。新村橋に気がつかず、明神橋まで来ていた。1時間25分、こ
ちらの方が早いようだ。写真を撮りながら上高地に9時半着。島々の上の対岸
にある竜島温泉で汗を流し、山本山荘で1時40分解散。

山本さんの写真↓
http://photos.yahoo.co.jp/ph/yama492kn/lst?.dir=/d7c6&.src=ph&.done=http%3a//photos.yahoo.co.jp/&.view=t

岩永さんの写真↓

バス停付近から奥穂

長塀山から中岳

長塀山から北穂

蝶から奥穂と涸沢

蝶から槍ヶ岳

蝶から穂高、涸沢

涸沢小屋テラスにて寛ぐ

涸沢小屋から前穂

北穂上部の上り山田と山本

横尾から右俣の上部