ツクモグサ(杣添尾根から横岳) 『北海道北〜南部、本州北・中部のみに分布する日本固有種。高山の岩場や草原に生える高さ10〜15cmの多年草。花のように見える部分はがくで花びらは持たない。和名の「九十九草(つくもぐさ)」は発見者の城数馬が祖父の名前に因んでつけたもの』 -- HOKKAIDO REDDATA BOOK より -- |
記録 2007年6月17日(日) 天候 快晴 メンバー : Tさん夫妻、Mさん、山本 の 4人 0625 海ノ口自然郷駐車場 発 1000 横岳三叉峰 奥の院までぶらぶらツクモグサ観賞、昼食 1140 奥の院発 1440 海ノ口自然郷駐車場 着 友人のご夫妻からツクモグサを観に横岳行きに誘われた。 ご夫妻は100名山を全部登ら れたとか。 又ご夫妻はツクモグサに限らず花が大好きで何が何処に何時頃咲くかをとても よくご存知である。 今年もツクモグサの咲き始めを逃すまいと、今月の初めにも登ったら しいが雪で上まで行けなかった、とのことであった。 快晴無風の今回も杣添尾根上部、這松帯に出るまではかなり長い区間残雪があり、少し時 間が掛かった。 途中で何人か下りて来る人に会ったが、問わず語りにツクモグサの多く咲 いている場所などの情報を教えてくれる。 あらためてツクモグサ人気の高さに驚く。 途 中、ダケカンバ越に見える真蒼な空が美しい。 三叉峰下の這松帯に出ると赤岳が大きく顔 を覗かせた。 稜線に出るとツクモグサ目当ての多くの人々が大勢いた。 ツクモグサはこ の横岳付近の西側斜面にしか見られないという。 人々はツクモグサを見つけては這い蹲っ て写真を撮る。 真似して這うようにして近くで見ると確かに、柔らかそうなうぶ毛に覆わ れた花も茎も葉も、光の中に輝いていて独特の雰囲気がある。 しかしいくらマクロで撮っ ても背景をぼかすのが難しい。 奥の院に場所を移してもツクモグサ観賞は続いた。 この辺り小同心の登攀を終えて上が ってくるクライマーも多い。 ずいぶんと中年の女性も増え、ハーネスにジャラジャラと道 具をぶら下げて闊歩する姿は勇ましい。 大同心を登るパーティーを見物した。 同行の一 人、Mさんは九大の山岳部OBで岩もかなりやられたらしい。 懐かしそうに眺めていた。 奥の院からは赤岳から阿弥陀へかけての稜線がいつもよりくっきりと見えた。 北の硫黄 岳から北八つの山々もとても輪郭がはっきりしている。 先月末、黄砂の強風の中硫黄岳に 登った時とは大違いである。 ツクモグサや高山植物を観るのも勿論良いが、自分にはやは り空を切り裂く稜線や山肌を眺めながらその時々の空気を感じる方がより楽しいように思う。 |
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三叉峰直下からの赤岳 |
ツクモグサ |
稜線 |
中岳と阿弥陀 |
クライマー |
硫黄岳 |