中 岳 慰 霊 登 山 報 告

 昭和33年12月 雪崩遭難で亡くなったKAC4人の救助隊に参加した馬目氏(17M)
に今年が丁度50回忌に当たるので是非慰霊に訪れたいと誘われて中岳に行ってきました。

 雪を予想して肩の小屋までは行けないのではないかと心配していましたが予想外に気温が高く
稜線で少し霜が見られた程度でむしろ夏よりも楽に稜線歩きが出来無事に慰霊をすることが出来
ました。

 槍沢に入り稜線が見えるようになると 馬目氏に “あそこで捜索をしたのだ、あそこから降
ろしたのだ” と50年近く前の悲しい想い出が蘇って来ました。 稜線からばかりでなく横尾
尾根の下り、そして最後に槍沢から離れ尾根が見えなくなるまでその想いが消えずに振り返って
いるのが印象的でした。


 中岳の遭難現場近くで 馬目氏の持参したお香を焚きお酒を注いで4人の冥福を祈りこの年に
なってここまで来ることの出来た幸せを報告しました。


 9月に天狗原から穂高に行った山田さんより半月遅い時期でしたが 天狗原の標高辺りが丁度
紅葉の最盛期で素晴らしい眺めを満喫しました。 山田さんの写真と比較するとこれが同じ場所
かと思うほど色が違います。


 何と12日に一の俣の出合近くで天狗原から下ってきた石松夫妻(16M)にばったり鉢合わ
せしてビックリしました。 これも仲間の引き合わせでしょうか。


『追』 救助隊にはKSTACからも大勢の方が参加しました。


コースタイム

10月12日  上高地(10:40)−横 尾(13:30)−槍沢小屋(15:50)

10月12日  槍沢小屋((06:25)―天狗原分岐(09:35)
            ―殺生ヒュッテ分岐(12:35)―槍岳山荘(14:15)
10月13日  槍岳山荘(06:55)―大喰岳(07:34)
            ―中 岳((08:55)―南岳分岐(10:35)
            ―天狗原(13:07)― 天狗原分岐(14:30)
            ―槍沢小屋(17:05)
10月14日  槍沢小屋(06:25)―横 尾(08:05)
        
―上高地(11:45)
                                    伊藤(15C)記



1301−槍沢

1302−槍沢

1303−槍沢


1401−肩の小屋の朝

1402−遭難現場付近


1403−中岳

1404−中岳先

1405−横尾尾根

1406−横尾尾根から右股

1407−横尾尾根

1408−天狗原

1409−槍沢