独鈷山・御座山・荒船山・父不見山
ゴールデンウイークに歩いた山の報告を致します。 24A吉田
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この季節は、「新緑の誘い」に、例年のことながら尻が落ち着かない。
今年は普段気になっていながら、行きそびれていた近くの山を拾い歩いて見
ました。
薄みどりの背景に、ひとかたまりの桐の紫やつつじの赤橙が初夏の風情を
見せ、山道は黄金色の山吹、紫ケマン、稚児百合、里近くはカキドオシ、
シャガ、春ジオン、タンポポなど、季節感が溢れていました。
2004/05/01 独鈷山(1,266m)晴れ
前日は、上田から大法寺の三重の塔、修那羅峠の安宮神社
石仏群、田沢温泉で一浴、沓掛温泉経由で254号線宮沢から
少し入った駐車場にテントを張った。周りは千本桜を目指して
桜の若木が植わっていた。
05:00 起床 30分寝坊したが、野鳥のさえずりで目が覚めた。
05:15 テント場出発
山道に入ると程なく滑沢を滑る静かな瀬音が心地良い。3回渡って
沢から離れ、急坂が続いた。
06:25 独鈷山山頂は360度の眺望があった。遠くは北アルプスが白くひか
り、近くは美ヶ原に声が届きそうだった。
塩田平を俯瞰して、最近読んだ藤田宜永さんの「愛の領分」の舞台
を確認できた。
この山の名前は、昔空海が山頂に独鈷杵(とっこしょ 仏具)を埋め
たことが由来だ。
高さのない割りには、上部はなかなかの急坂で、連れがいたら中
1本を立てたいところだった。
時間から言って独り占めかと思いきや、上田の住人が先着していた。
朝4時に目が覚め、急に登りたくなったそうだ。
07:10 下山開始
07:55 帰幕
霊泉寺温泉公衆浴場(100円)に寄って、小海から南相木村
へ移動し、栗生からの林道終点で幕営
焚き火にはもってこいの場所と、豊富な枯れ木に恵まれて、久し
ぶりに景気良く火を燃やした。
2004/05/02 御座山(オグラサン 2,112m)晴れ
昨年所属ハイキングクラブで企画し、麓まで行ったのに、雨天で
断念、「滝見の湯」に浸かるだけで引き返した山だった。
04:30 起床
04:50 テント場出発
05:30 不動の滝通過
樹林の道で、ツツドリのほっほっほっという鳴き声に心が和んだ。
05:55 中1本(5分休憩) この先に一箇所鎖場があった。
06:45 御座山頂上は八ヶ岳が間近に迫って見えた。赤岳、横岳の稜線は別
として、斜面の雪はたっぷり残っているようだ。
頂上直前から岩稜になり、ひんやりした風もふいて、あまり長居する
条件はなく、篠笛を2曲吹いて引き上げた。
この山頂に三角点はなかった。頂上手前の小屋は、封鎖されて
おり、避難小屋ではないようだ。
07:00 下山開始
08:10 帰幕
小海に戻って下仁田に向かい、昔の深谷温泉(廃業)脇のサン
スポーツセンターに駐車。
十分残り時間があるので、もうひと歩きすることにした。
10:55 スポーツセンター駐車場出発、林道歩きが長く45分後に、ようやく山
道に入った。そこから頂上までは急坂だが30分と短かった。
12:10 物語山頂上(1,019m) 妙義山方面の眺めは良いが、隣の荒船山は
視界が閉ざされて見えなかった。
12:25 西峰に移動開始
12:35 西峰(967m)こちらも気持ちの良い眺望があった。
12:45 下山開始
13:30 駐車地点着
道路脇飯屋に入って遅めの昼食をとり、旧道254号線から荒船
登山口まで明日の下見をしておいた。
サンスポーツセンターの管理人に、駐車場脇芝生にテントを
張 らしてもらいたいと願い出でて、黙認してもらった。
2004/05/03 荒船山(1,423m)晴れ
04:20 起床、テント撤収
04:45 サンスポーツセンターから移動
05:05 相沢川砂防提の脇に駐車後出発
05:15 相沢集落通過
06:00 中の宮通過
06:05 休憩(10分)
06:55 艫(トモエ)岩展望台分岐通過
艫岩直下がこのコースのハイライト、壁を見上げて登った。
07:05 星尾峠分岐通過
07:20 荒船山(行塚山)頂上
毛無岩や立岩がこんなに離れていたかなと、自分の記憶と違うとこ
ろに見えた。
8年前にひょんなことから行塚山を直登したが、荒船山を歩いたとい
う実感がなかった。今回は通常のコースからなので、平らな荒船山
の自然道をゆとりを持ってブラブラ歩きができた。
07:45 展望台へ移動開始
08:10 艫(トモエ)岩展望台 足下の絶壁は覗いても見えないが、左、右は
少し端に寄れば、覗きこめて、なかなか恐ろしい。
年々バランスが悪くなっているので、もう岩を攀じることもないだろ
うが、こういうのは眺めるだけで良い。
08:30 下山開始
09:35 駐車地点着
30mぐらい離れたところで、何かの作業をしていた地元の親父が話
しかけてきた。近在の造園師で自分の隠居用別邸を手作りしている
から、時間があるなら見ていって欲しいと言われた。
私が発散しているホームレスの雰囲気に反応したのかも知れない。
いずれ完成したら、是非遊びに来て欲しいと嬉しいお誘いを受けた。
一度佐久まで戻って、今度は299号線を走って、上野村経由で小
鹿野から長久保を通り、更に林道を詰めた。
父不見山の入り口を始め見落とし、林道の一番近い分岐まで戻って、
坂丸方面にわずか折れたところに見つけた。
イメージが随分と違うと思ったら、平成12年に山火事で消失したため
ほとんど裸山だった。現在植林をして復旧中だ。
蕨、ぜんまい取りで入ったらしい路上駐車が5台ほどあった。
スペースを見つけて幕営。
2004/05/04 父不見山(ててみえずやま 1,048m)薄曇りのち晴れ
04:20 起床&撤収
05:00 出発
05:12 杉ノ峠通過
05:40 父不見山頂上から武甲山、大持山、子持山と見慣れた山に対面。
御荷鉾山、西御荷鉾山がすぐ近くに大きく見えるつもりだったが、
北面の木がすっかり育ってしまい、今は樹間から透かし見るといった
按配だった。
名前の珍しさから興味を持った次第だが、山火事できっと山相がすっ
かり変わってしまったのかも知れない。
06:00 下山開始
06:25 駐車地点着
気象条件悪化の兆しが見え、早々に引き上げることにした。
小鹿野から秩父、横瀬、青梅と抜けて、道路も混まず昼飯前に帰宅
できた。
新緑の中を、一人気ままに拾い歩いて来たのはいいが、少し時間が経つと
印象が混じりあってしまうのは、困ったことだ。
以上