冬枯れの道志尾根  24A 吉田 浩二

今年の皮切りとして、近いところを歩いてきました。
自分の備忘として書き付けただけのものですが、枯れ木も
山のにぎわいとして、読み流してください。
本年もよろしくお願い致します。

                      2004/01/13記


 1月の3連休は遠出を控えたい事情もあって、これまで比較的
 縁の薄い道志の山を歩くのはどうだろうかと思案した。1月は
 雪化粧の富士山を眺めながら、冬枯れの尾根歩きがふさわし
 いような気がしてきた。人気の少ない、渋いコースを登山口
 テント泊(いわゆるホームレス・スタイル)でつないでみた。

 1月10日(土)快晴

石神井公園 6:30 花小金井-府中-八王子-高尾-藤野-76号線
-413号線道志道-久保 9:15
曹洞宗寺院手前駐車 出発 9:30
巌道峠 10:20-10:25
ムギチロ 10:45 日が差さず長居できないと見て平野峠へ向かう
入道丸 (714m) 11:30-11:35 折り返しとする。
832m地点手前 12:00ー13:00まで昼食兼日向ぼっこ
巌道峠13:30
駐車地点戻り 14:00-車を川原畑の先、曙橋へ移動、テントサイ
トハンティング
少し登りかけたところに大きな養豚場があって、臭気強く断念
曙橋から一筋入った工事中農道の退避場所に幕営 15:00

 1月11日(日)晴れ
起床 6:00-出発 7:30
菜畑山 8:25-8:35 富士山の眺めがすこぶる良い
ブドウ岩の頭 9:30-9:40 菜畑山の北斜面は、凍った急斜面
岩戸の頭 10:30-10:40 日が射してきたので、引き返す選択肢
を捨てて先に進むことにした。
朝日山(1299m)11:35-12:05 昼食
平な広いピーク、今回の最高地点、ここからの富士は立ち
木がやや邪魔した。

赤倉ヶ岳の標識に、ここは朝日山とマジック書きがあった。
国土地理院25000/1大室山では、赤鞍ヶ岳と表記されてい
るが、他の資料は朝日山とあり、秋山峠を巌道峠に向かう
1275mピークが赤鞍ヶ岳としてあった。
どちらが正規の名称なのか分からなかった。

秋山峠12:15 富士山を見るのに格好な場所だったので13:00
までノービング 
入道山を経て竹之本へ下山 14:10-14:15
ここは大変な急降下だったこともあって、翌日登り返す意欲
を失い、明日は巌道峠からの往復に切り替えた。
413号線を曙橋まで徒歩で戻る14:55(同じ場所で泊る)
交通量がかなり多く、飛ばして来る車に気を遣った。

 1月12日(月)晴れ
起床 5:00-撤収出発  6:20
久保経由林道(舗装が切れダートは、パワーの無い私の車
では、少し苦しかった。)
巌道峠駐車6:45-出発7:00 登りはじめは大変な急登
御牧戸山(1048m) 7:45-7:55
長尾(焼平山1107m)-1093m 8:50-9:00爽快な散歩気分
細茅の頭(1126m)-1193m-赤鞍ヶ岳(1275m) 9:45-9:50
この間は残雪あり、融雪の凍っている箇所あり

秋山峠10:30-11:00昼食、これで前日歩いたコースとつながった
ので、折り返すことにした。
赤鞍ヶ岳11:50通過、秋山峠からここまでは、凍った箇所が多く、
時間をかけた。
1193m地点 12:15-12:30
御牧戸山 13:25-13-30
巌道峠 14:00-着替え、荷物整理 出発 14:45

巌道峠からは久保から登ってきた未舗装道とは別に、新しく林道
が出来ていて、どこに出るかは分からないものの、傾斜も緩く舗
装されているらしいので走ってみた。上部は落石が相当転がって
いたから、あまり整備はされていないらしく、413号線に降りるまで
の、かなり長い距離の程よい傾斜で作った道を、誰が何の目的に
利用するのか疑問が残った。これも税金の無駄使いなのだろうか。

帰りのルート野原林道経由413号線、76号線、藤野から20号線で
高井戸、環八
途中藤野町営やまなみ温泉で一浴(600円)17:20発
石神井公園 19:40 着

しっかり冷え込んだお陰で、幸い3日間とも晴れ、冬富士も律儀に
通しでお付き合い頂けたことは、年の初めにあたり有り難いことだ。
期待した通り、葉がすっかり落ちて、両側が透けて見える尾根は、
丹沢の裏側、袖平山、大室山、加入道山が目と鼻の先、秋山側
も七層に重なる山並み、朝日山からは眩しく輝く南アルプスなど
近郊の冬景色としては申し分なく、幸先の良い儲け物だった。