北穂東稜・前穂北尾根 写真

日程:2002年7月21日〜23日
場所:北穂東稜、前穂北尾根
メンバー:37M井上,他2名(会社山岳部)

7月21日 曇りのち晴れ
6:00 大江 部室集合後、車で出発
9:40 沢渡着、タクシーで上高地へ
10:30〜40 上高地バスターミナル
11:20〜35 明神
12:20〜35 徳沢
13:25    横尾着

明神以降は観光客がいなくなるため人が少ないが、登山者も20、21日の連休を
使って来て下山する人が多い。
穂高岳山荘から下山した人の話では風が強くて奥穂に行くのはあきらめたとのこと。
20日に梅雨明けだったので今後は期待できる。
長らく横尾に来ていないので小屋や橋が良くなっているのに驚く。
横尾テント場には早く着いたので日陰の場所を確保して休養し明日に備える。
3人のメンバーでビール、ワイン、ウィスキーのフルコースで次の朝は二日酔い気
味。

7月22日 晴れ後一時小雨
4:15 起床
5:15 横尾発
6:15〜25 本谷橋
7:40〜8:30 涸沢ヒュッテ天場
9:20〜30 2600m付近
9:50〜10:00 北穂東稜2750m付近
10:30 2850m付近
11:50 懸垂下降終り
12:00〜30 北穂山頂
13:55 涸沢着

昨日に続いて好天、屏風岩を横目にしながら、涸沢へ。
本谷橋を越えると懐かしい横尾谷右又が見えてくる。
予想に反して涸沢テント場は空いていたので小屋に近い所に設営。
明日の北尾根のトレーニングとして登攀具をサブザックに詰めて北穂東稜へ。
東稜はザイル2ピッチ後懸垂下降。
北穂からは滝谷、槍、奥穂、前穂、そして明日の北尾根の展望が開けた。
テント場に戻り、涸沢ヒュッテの展望休憩所でジョッキの生ビールを飲んだ。
こんな所で生ビールを飲めるなんて感激!!
結局今日もビールにワインにウィスキーのフルコースでした。
涸沢ヒュッテではテレホンカードの公衆電話が使えました。
また、ドコモのネーム入りのアンテナがあったので涸沢と稜線一帯はドコモの携帯O
Kと思われます。


7月23日 晴れ
3:40 起床
4:50 涸沢発
6:10〜25 前穂北尾根X・Yのコル
7:00〜20 W・Xのコル
8:00〜10 W峰頭
10:50〜11:40 前穂山頂
12:50〜13:00 カモシカの立場
13:35〜45 岳沢ヒュッテ
14:30〜40 風穴
15:05〜15 梓川出会い
3:30 上高地バスターミナル

今日の日程は長いので、早めに起床してテントを畳んで出発。
夏山でも早朝の雪渓は堅く、底の柔らかい軽登山靴は不安を感じる。
X・Yのコルへの登りは荷物も重くきびしいが、コルからは富士山、南ア、八ヶ岳の
展望がすばらしい。
V峰前で登攀準備し、4ピッチで終了。U峰下りを懸垂下降して前穂山頂到着。
ここでも吊り尾根から奥穂、ジャンダルム等の展望がすばらしい。
山頂にしばらくいる間にヘルメットや登攀シューズを片付け、ねじのなくなったメガ
ネの仮修理をして下山準備。
岳沢の下りははしご・鎖場が何度も現れ、疲れた下半身のふんばりがきかなくなる。
それに、快晴の天気で暑く、水場がないので喉がかわく。
岳沢ヒュッテとそれ以下は水があると予想していたが甘かった。
結局、梓川出会いまで水場はなく、3人とも脱水状態で下山。
小屋に泊まれば水はもらえるかもしれませんが、そうでなければ購入になるかもしれ
ません。
いずれにしても岳沢は水がないものと覚悟が必要です。
岳沢のお花畑は最盛期でした。
チングルマ、イワカガミ、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、コバイケイソウ、ホタ
ルブクロ、シナノキンバイ、イワベンケイ等々
X・Yのコルへの登りは日陰なのでもう1〜2週後が盛りのようでした。

以上、参考にしてください。

三日目が厳しかったので当然ですが、久々に疲れました。
ふくらはぎの筋肉痛で苦しんでいます。
ふとももは、5階にある事務所と寮の部屋に1段とばしで階段を上がっている成果で
平気でした。
各位殿も体調を整えて臨んでください。

以上

写真

P7220001横尾谷から屏風岩


P7220008北穂への登り前穂北尾根三浦井上

P7220017北穂東稜三浦

P7220026北穂から奥穂

P7230032朝焼けの奥穂

P7220020北穂から槍ヶ岳三浦茶谷

P7220028北穂南稜から東稜

P7230037前穂北尾根X・YのコルからX峰

P7230039前穂北尾根W峰

P7230041前穂北尾根U峰懸垂下降三浦

P7230042前穂から槍ヶ岳

P7230045前穂山頂から奥穂