KSTAC上高地2002 西穂隊 (記録:日比谷)

■メンバー■
伊藤淑郎(9C)
松室徳治(14C) サブリーダー
鈴木斐雄(15C)
伊藤昌弘(15C)
日野正紀(16E) リーダー
石松隆夫(16M)
馬目広道(17M)
日比谷孟俊(27C)


■行動記録■
2002年8月4日
小梨平キャンプ場 出  発8:10
西穂登山口   8:50-8:55
1580m  9:10-9:20
1850m   10:17-10:30
2000m付近  11:20-11:30
 日野さんから,植物の話を聞きながら登る.
2230m  12:15-13:10
中尾峠分岐  14:05-14:20
西穂山荘  14:40

2002年8月5日
伊藤(淑),松室,日野,石松,伊藤(昌),日比谷は西穂外出.
鈴木,馬目は独標まで

西穂山荘発   4:25
西穂独標  5:35-5:50
ピラミッド  6:25-6:35
西穂高岳  7:35-8:30
  笠岳,双六,黒部五郎,三俣蓮華岳,鷲羽岳,野口五郎,
  剣方面稜線,千丈沢乗越,槍,小槍(北鎌稜線も少し見える).
  大喰岳,中岳,南岳,涸沢岳(西尾根が立派に見える),
  奥穂,ロバの耳,ジャンダルム,畳岩,前穂,明神,
  八ヶ岳,富士山,甲斐駒,北岳,間の岳,塩見岳,
  荒川三山,赤石岳,聖岳,木曾駒,御岳,乗鞍岳,白山がみえる.
西穂独標 10:15-10:45 (鈴木さん,馬目さんと合流)
鈴木さん,馬目さんは 7:00 に小屋を出発.独標 9:00-10:35
西穂山荘  11:45-12:05  ザックを作り出発
西穂ロープウエイ駅着 13:15,13:30 のロープウエイで下山
村営温泉に入浴,軽食,ビール.
タクシー(16:15発)にて松本駅へ.


■感想■
<9C伊藤>
9Cの伊藤です、遅れ馳せながら”KSTAC上高地2002山行”でのお礼と感想を述べ
させて戴きます。
1999年の右俣から始まったkstac OB会夏山山行には吾妻計画を除き今回が3回目
でしたが、最近やっと始めたe-mailを見ながら世話役の皆さんが如何に大変かがよく
分りました。
そんな大変な事前準備から現地での食当に至るまで一切、上げ膳据え膳でお世話になり、
山岳部OBならではの贅沢で楽しい山行を味わうことが出来ました。     
本当に有難う御座いました。

40年のブランクの後に味わった1999年の右俣が僕にとっては先ずとても素晴ら
しい出来事だった。
今回は天候にも恵まれ、西穂から眺めた360度のパノラマは過ぎ去った若き日の山
行を追想するには余りにも広過ぎたように感じた。     
気がつけば、山よりは一緒に歩いた仲間の顔を追い求めている自分にきずいた。
   一度会ったら友達で、毎日会ったら兄弟だ
とゆう歌があるけれど、山の仲間は家族のようなもの、お互いに気取らず威張らず肩
の凝らない本当に良い仲間だ。 僕の山は仲間無しには存在しないように思う。
40数年前の5月、岳沢にテントを張り天狗のコルから奥穂を目指すもジャンダルム
手前のトラバースがやばくて引き返す、翌日重太郎新道から前穂に登り下りは明神
沢、確か最上部のみアイゼンでかなりの部分はグリセードーで下ったように記憶している。
そして その頃の恐怖感は全く記憶になく 唯、楽しさだけが残っている。
今回 ピラミッドピーク、西穂から眺めた天狗のコルからジャンダルムに掛けての稜
線や明神沢の雪渓は正直言って怖かった。
右俣のOB会夏山山行がこれで最後と思いつつも今年も又参加出来嬉しい限りではある
けれど、ここ数年来急に体力の劣化を実感しており、今回は新たにバランス感覚の鈍
化を痛感させられた。
上記、岳沢山塊に対する恐怖感もこれらに起因するものかと感じている。
何時山に登れなくなるか予想も出来ないけれど、誰もが一度は辿る道で恐怖は無いし
多分悔いもないだろう。
僕には一緒に山を歩いた仲間がいるし、山はいつでも思い出の中に顔を出してくれるから。
幾千年変わらぬ山も毎年の四季の移り変わりを忘れる事は無い、又訪れる者には常
に新鮮で新たなものを用意していてくれる。

この度、ほてる体をしびれるように冷たい6度Cの梓川の水の行水で冷やした思い出は
忘れられないものになるだろう。
又、岩陰にひっそりと咲く高山植物に目をやる余裕を教えて貰ったのも大きな収穫だった。
OB会夏山山行から帰っていつも思うことは、山が好きで本当によかったなあと言うこ
となのである。
山岳部と言う仲間に属さずしてこの喜びを味わうことが出来ただろうか。
只、感謝 感謝。