2002年9月 火打、妙高へ  23M 岩永省吾

2002年のKSTAC夏山の前山行で徳本峠へテントをあげる事が出来たのに意を強くして、
今度は笹ヶ峰から高谷池へ(標高差800m)テントをあげる事を試みた。
時間的には自由な身、天候のいい日を選んだつもりだったが山頂からの眺望は得られなかった。

● メンバー:岩永(62才)
● 日時:2002年9月10日(火)〜11日(水)
● コース:笹ヶ峰、火打往復、高谷池(泊)、黒沢ヒュッテ(デポ)、妙高往復、笹ヶ峰。

○ 9月10日(火) 曇り、ガス、小雨。 −移動、入山、火打往復−
 今日、明日ともに降水確率は10%とのこと。5時に名古屋を出発。東名、中央、
 長野道を経て、上信越の妙高高原ICで下り笹ヶ峰へ。出来たばかりの駐車場(30台
 くらい)に車を置く。登山口には屋根付きの門まである。届けをだし、20kgの荷を
 背負って9時半に登り出す。上の水は飲めないとので3.1kgの水分を担ぐ。黒沢橋
 までは半分以上木道だ。12個のカーブがある十二曲りの急登を過ぎてもかなり
 勾配がきつい。傾斜が緩くなると富士見平。ここで、黒沢池への道を分ける。ガス
 の切れ間から時々火打が顔を出す。尖がり屋根の高谷池ヒュッテは廻りの景色に
 溶け込んでいる。14時前に高谷池ヒュッテに到着。テント場代(400円)を払い、
 外出装備を持って火打に向かう。静かな天狗の庭はなかなか趣きがある。草や木が
 わずかに色づいている。火打の急斜面では植生回復の試みがなされている。広い
 頂上ではあいにくのガス。17時ころテント場に戻りテントを張る。他には誰もいな
 い。ここのトイレは今までで1番きれいだ。小屋番の人に感謝。夜、小雨がテント
 を叩いていた。
○ 9月11日(水) 曇り、雨、曇り、晴れ。 −黒沢ヒュッテ、妙高往復、下山、移動−
 4時半起床。6時過ぎ出発。すぐ雨が降り出す。降水確率10%とは何だ。傘をさし
 て歩く。黒沢池ヒュッテが見え出す頃には雨もあがり、妙高の頭も見えてきた。
 ヒュッテに荷物をデポし、大蔵乗越を越える。左下には長助池が見え、右には妙高が
 威圧している。一休みして樹林帯の中の岩がごろごろした沢状の道を登る。大きな
 岩を乗り越えて、体重を移した瞬間、頭上の木に頭をぶっつけてバランスを失い
 2,3m転がり落ちた。幸い左側の土の方を転がったのでこと無きを得た。良く見
 ると先を切り落とされた直径5cmくらいの木が道の上に出ている。この木に気
 がつかなかったのは野球帽を目深に被っていたためでもあるだろう。いや、年をと
 ると視界が狭くなるためかもしれない。今までは、転ばないために足元ばかりに気
 を取られていたが、今後はもう少し広い範囲に気を配らなければいけない。急登を
 登りきり、岩小屋を過ぎると三角点のある頂上だ。最高点の南峰に行く。9時半だ
 から、下のヒュッテから約2時間だ。残念ながら眺望はきかない。ウイークデイな
 のに10人くらいはいる。北峰にも立ち寄り下る。黒沢池ヒュッテで荷物を整えて
 富士見平を目指す。黒沢池もなかなかいいところだ。草原の草紅葉が始まりかけて
 いる。笹ヶ峰には15時半着。途中、杉の沢温泉「苗名の湯」で汗を流し、 21時半
 に帰着。 (全走行距離 660km)