カナダ紀行 16M 石松隆夫さん・絹代さん |
アッシニボイン山〜オタワ&プリンスエドワード島へ 2000年7月24日〜8月11日 既に新世紀が始まってしまっている。もう半年も前の旅日記を書くのはちょいと照れ臭いが、何かでどなたかのお役にたてれば幸い、 また気分転換にお読み戴ければこれまた嬉しき次第です。 <成田→バンクーバー> 7月24日 成田、午後5時発今回のメンバーのうち4人出発。わたしもCPの機内のコーヒーになってやっとほっとした。 というのは、今回格安航空券の手配から飛行機の乗り継ぎの確認、レンタカーの手配、宿の手配、そして一番重要な入山の案内人との交渉と打ち 合わせetc、インターネットでの交渉やら電話、FAXのやりとりそして仲間への連絡等、面白さと面倒さで退化してきた頭の活性化は少し出来たかと 思われるほどの働きであった。 機上で過ごすことおよそ18時間、やっとバンクーバーに着いた。ここで国内線へ乗り換え(バンクーバーでは入国審査がある。 しかし簡単なもので時間はかからなかった) またまた1時間余揺られると目的地のカルガリー空港に着く。 しかし、バンクーバーとこのカルガリーでは 時差がおよそ1時間あって空港についたときは午後2時を回っていた。 ここで、オタワから来た友人と待ち合わせ今回のメンバーが全員集まったこととなる。 <カナディアン・ロッキーへ> 空港から予約しておいたレンタカーに乗り込み、先ずはバンフの街へと「いざ!出発!!」となった。 何処までも真っ直ぐに延びた広い1号線を北上する。 空港を出た時は遙か彼方に見えていたロッキーの山並みが少しずつはっきりして針葉樹の木々が車の両側に現れてくると、 カナディアンーロッキー国立公園に入る。 ハイウエイの右側に大きく蛇行して悠々とボー河が流れ、そそり立つ山は裾の辺りはスプルース(とうひ)や樅で覆われ、 この上がとたんにいかにも堅そうな岩山に なっている。この「ボー河」はあのマリリンモンローの映画「帰らざる河」の舞台となった河である。 途中、公園管理事務所がありここで入園料を支払うことになっていて、我々オールシニア族はシニア料金を払う。 夏のバンフは人ひとひとで大賑わい。 すでに午後8時30分を回っているのに街は夕日の中、今日から3日間の宿ロッキーマウンテンシャーレーロッジの駐車場に車を停めた。 ここはバンフの中心地より離れたところにある。 夕食は無事全員集合を祝って乾杯! しかし、24日に日本を出てまだ24日の午後10時、やっと暗くなってきたようだ。 <レークルイズ> 25日 今日はまず足ならし、ではなくて「目慣らし」ということでレイクルイーズスキー場へ。ここは、 2年前にスキーに来てオタワからの友人と4月の 雪の中を滑った処。夏でも動いているリフトで途中の台地から眼下にレイクルイーズとその後ろに連なる雪を残すロッキーが眺められる。 リフトの足下のくさ原にはグリズリーベアーがのそのそと歩き回り、下りもリフトを利用しないと危険のようだ。 レイクルイーズは凄い人出、しかし、湖とその背後の山並みはち〜とも変わっていないのがいい。 混雑の湖を早々に後にして帰り道1号線を横切って滝見物に ジョンストンキャニオンに足を延ばす。小1時間程峡谷に沿って歩くと狭い岩の間から豊富な水が凄い勢いで落ちている。 狭い岩穴からの眺めでみんなビッショリになってしまうほど。 途中の道すがら地リスがギッギッとあちこちから顔を出し 警戒の声をしきりにあげている。 後ろ足で立ち上がり穴から顔を出しては急いで引っ込み、またまた出てきて「ギッ!ギッ!」と忙しい。しかしこれがとても可愛い! 夕食には何としたことかカナダへ来て「和食がいい」ということでバンフの街の「杉の家」という日本料理家へ。 やっぱりシニアの集まりだった。 <Sunshine Medowトレッキング> 26日 朝食は昨日スーパーで仕入れたパン、ハム、野菜それとヨーグルト、コーヒー、紅茶、ウーロン茶と何だかバラバラのメニュー。 今日は、来る山歩きに備えてのトレーニングを始めようと、宿から1号線に入りサンシャインメドウへ。 ここもスキー場で雪の頃は長〜いゴンドラでスキー場まで行くのであるが、夏のハイキングの季節はスクールバスと同じの黄色い バスでくねくねと登っていく。 満員になったバスが喘ぎ喘ぎ幾度かカーブを通過しスキー場に到着。夏のスキー場はがら〜んとしていて一軒だけ開けている小さな売店で 大きなサンドウィッチを 買い入れ、緩やかな丘の道を登っていくと湖がいくつも現れてくる。広大な丘に囲まれて遙か遠く目的のアッシニボイン山の三角錐が見えてきた。 足下に黄色のカタクリ、他の白や薄紫色をした高山植物が一面に咲き、地塘と少しばかりの 残雪とのコントラストがまた絶妙といおうか。 《地リスとエルクに遭遇》 前方の白い道に何か大きな黒い物が動いているようだ。 じっと目を凝らすとそれはおおきな角をもったエルクが道路を横断しているところであった。 「ワーッ!」みな一斉に奇妙な声を発し、「停めろ!」だの「降りる〜!」だのとそれぞれ勝手なことをのたもうて、ドライバーは忙しい。 横断中のエルクを写真に納めるのにウロウロ。 しかしこれからは注意をしなくてはいけない。車の中で皆反省しきり!今日は思わぬ出会いにロッジに帰っても興奮覚めず。 山行きは次回に! 2001年1月5日 15:46:44 |
この紀行文は石松さんが活動されている長野県上田市のパソコン同好会
「気まぐれ太郎」
から管理者の方のご好意により転載させて戴きました。
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